STAFF OUTFIT

アメリカの影響とボーリング

2021.05.06
現代の日本のファッション業界の根底にはアメリカ文化が根付いています。
それは、第二次世界大戦直後に日本を統治したのがアメリカであった為、駐留したアメリカ兵士の影響が大きかったと言えます。
日本が復興し始めた1950年代、そのアメリカの文化が一気に流入してきます。と少し硬い話に聞こえるので簡単に言うと、雑誌やスマホ、情報源のないその当時の若者の憧れは街頭TVの中に映るの映画に出演するぴっちり横分けリーゼントにオープンカラーシャツを身に纏ったアメリカナイズドされたスターであったワケです。
さてそんな50’sファッションのマストアイテム、オープンカラーシャツと言えばボーリングシャツに他なりません。昨今のトレンドでもあるオープンカラーシャツにも繋がるアイテムです。
今回はコレからの季節にズバリ着たいそんなボーリングシャツのご紹介です。

古着好き、詳しい方にとってはボーリングシャツと言えばKing Louieキングルイを真っ先に挙げると思います。このキングルイ含め、この手のシャツはレーヨンものが多く当時の水に弱いレーヨン製シャツの古着はすべからく縮んおり、今のようなオーバーサイズで着られるものを探すのは至難の業と言えます。さらにコンディション良いものはべらぼうに攻撃的なプライスになります。
世の中そんな価格の古着を買う覚悟があるマニアな方ばかりでは無いと思います。我々は正しい経済観念をお持ちなまともな方に楽しんで頂ける様に、50年代の本格的なディテールを継承しつつ令和の現代に着たい泥臭くない素敵な一着に仕立てました。
ゆったりはしつつ、ダラしなくならない絶妙なボックスシルエット。50年代に流行した半袖のターンナップカフや両胸のフラップ付きポケット。またサイドシームをあえてチェーンで縫い上げ、経年と共に現れるヨレを楽しめる様コダワリも忘れません。ビンテージボーリングシャツや当時のその他シャツではボーリングピン型のボタンや尿素ボタン、猫目ボタンなど見られますが、ドレッシーにも着て頂きたい為、スーツなどにも使われる高級天然素材であるナットをチョイスしたことで子供っぽくなりません。
また柄は50sにも多く見られるオンブレチェックですが、80年代のステューシーのようなスケート、ストリートカルチャーを通った大人の方や、リバイバルで楽しんでいる若い方にも楽しんでもらえます。
また素材にレーヨンではなくテンセルを使用したことで洗濯が格段にラクになり、さらに環境にも優しいと現代にうってつけです。
薄着になるこれからの季節、1枚でもサマになり、大人のストリートでも素敵なこんなシャツがあると大変重宝します。
ぜひこの会心の1着をお試しください。

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