STAFF OUTFIT

文句の付けどころがない

2021.04.08
「古着というよりも価値ある服」をテーマに掲げ、多くの服好きを魅了した伝説のビンテージショップ”Archive & Style”のオーナー坂田真彦氏監修のもと作り上げたパーカーです。
スウェットには裏毛と裏起毛が存在します。裏毛とは裏側をパイル(タオル状)に織ったもので、タオル想像してもらえれば分かる通り吸水性に優れ、汗をかく事を前提としたトレーニングウェア等にうってつけです。一方裏起毛はそのパイルをひっかき、けば立たせてボリューム出しをしたものになります。空気を含む為暖かく柔らかいのが特徴で寒い時期に重宝します。さてこのスウェットはこれから暖かくなって行くにも関わらず裏起毛でできています。それはなぜか?
完全に個人的な見解ではありますが、私はビンテージスウェットの魅力は生地のクタっとした風合いだと思っています。ガゼットや長リブ、4本針といったディテールは服好き古着好きならばもちろんハズせない要素だとは思います。しかしこの裏起毛という生地をガンガン着倒し、起毛がつぶれた頃がスウェットとしての完成品だと言っても過言ではないと思うのです。裏毛モノでは経年による”肉”の風合いがやや物足りないのです。つまりこれから気温が上昇していくにも関わらずこのパーカーが裏起毛のスウェットである理由は、「完成」したときの恰好良さを見越しての事なのです。
ゆったりとした身幅に太いアームという今っぽいシルエットでありつつ、ARMYスウェットのプリントが欠落したリジェクト品のような遊び心のあるデザイン。しかもアメリカ製と文句の付けどころがありません。
是非皆さんお手にとってご覧くださいませ。
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