人間は離れた距離からシルエットやディテール等は認識できません。20m先から「その着丈絶妙だね」、とか「その襟のカタチ面白いね」なんて人はいないワケです。つまりシルエットやディテールでは遠くにいる他者に対して「服が好きです」、「オシャレを楽しんでいます」とアピールは出来ないのです。でも遠目に見て「あの人オシャレだわ」と思う事があるのも事実。そんなオシャレな人は何をもって遠目にオシャレに見えているのでしょうか？答えは2021年春夏のファッションキーワードでもある”色”です。
オシャレに見える人はスベからく色使いが上手です。目に映える着こなしは20m離れていても「その色素敵ですね」なんてお褒めの言葉を頂けます。
今回は黒やネイビーはモチロン格好良いし、使いやすいのは分かるケド、もっとファッションを楽しんで欲しいという思いから、色に拘った商品のご紹介です。

我々が定番的に扱うRING JACKET。ご存知の方も多いと思いますが「注文服のような着心地の既製服を作る」という概念の基、最高の職人と最高の服オタクからなる日本が世界に誇るスーツファクトリーです。今回はそんなRINGにビジネスのニュアンスから離れ、トレンドの4つボタンダブルや今年最注目な色である明るめなグリーンという”今体現したい要素”を盛り込んでカジュアルなアイテムに振り切ったセットアップをオーダー致しました。
生地はインパクトがある色だけの子供だましではなく、打ち込みが強くハリがありながらも適度な柔らかさがあるコットンリネンの生地をチョイス。この”打ち込み”という言葉、何となくふわっと理解している方が多いと思いますが簡単に言うと、経糸と緯糸をみっしりと詰めて作った生地。つまり密度の高い生地の事です。当然ふんだんに糸を使うためいわゆる高級品となります。しかも今回糸にブレンドされているリネンは冷涼で水に富むフランス北部のノルマンディ地方で作らており、ハリがあるのに柔らかく衣服にすると着心地が良いという特徴があります。聞いたこともあると思いますがフレンチリネンという名で高級リネンの代名詞となっております。そんな生地を惜しげもなく使ったジャケットのカタチは、RINGらしい体に吸い付くようなフィット感を楽しめつつ筒状の袖口や裏地や芯地を排したカバーオールの様なカジュアルさ。パンツはダボダボでだらしないイージーパンツとは一線を画すシャープなシルエットでありつつウエストはイージーで大人のリラックス感を演出。そんなコダワリを詰め込んで思いっきり遊びました。ジャケットをストライプのシャツとジーンズでさわやかに着こなしても良し、スウェットパーカーにこのパンツを併せて大人のカジュアルを演出しても良し、バンドカラーのシャツとローテクススニーカーをセットアップでスタイリングしても良し。
今年らしい着こなしを楽しめます。
是非店頭でお試しください。

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