STAFF OUTFIT

ワークウェアの定番

2021.01.25
メンズファッションの発展において大きな影響を残したワークウェア。イギリスで言えばオイルドクロスであったり、フランスならモールスキンのカバーオールといった有名なものがたくさんあり、他にも世界各国でワークウェアとして世に浸透しているモノが沢山あります。そんな中でワークウェアと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、アメリカンな無骨で、少し泥臭く、擦り切れるまで着るくらいが男臭くてかっこいいといった"イメージ"ではないでしょうか?

今回はそんなワークウェアの定番であるシャンブレーシャツのご紹介です。


シャンブレー生地に対して青い色を想像する方は多いと思います。そもそも肉体労働者を指す”ブルーカラー”という言葉はワーカーが青いシャンブレーのシャツを着ていた事が由来となっています。しかしシャンブレー生地とは経糸に色糸、緯糸に白糸を使う平織の生地の事で、実は青に限ったものではありません。とはいえビンテージのシャンブレーシャツは青いものが多く、中でも生地だけではなくボタンまでも青いものがあったりします。この理由はアメリカ海軍にありました。海軍の作業員が使用していたシャンブレーシャツが海上で着用する際に、敵から見つかりにくい様に生地は勿論、白ボタンではなく、海と同じ青を選んだという事に由来(勿論当時流通していた染料の値段や入手しやすさも有るとは思いますが)し、ワークかつミリタリーディテールだったワケです。

さてこのシャツに盛り込まれたワーキーなディテールの事を言えば、服好きはボタン好き。先ず目が行くネコ目ボタン。勿論ネコ目なのにはちゃんと意味があり、穴の周りが凹んでいる事で作業の際、ボタンを留めている糸への摩擦が少なく糸切れへの耐久性が上がります。トリプルステッチ。コレは見たまんま、当然頑丈です。さらに空環(カラカン)仕上げ。コレは商品の耐久性とかには関係無く、縫い留めするより縫いっ放しにした方が工場が流れ作業する際に生産効率が良い!というサプライヤー側の理由です。どちらかというと品質的には雑であったものが今では見た目にビンテージ感があって良いね、というデザインディテールとして採用されています。

我々はディテールを盛りこんではいますが、ビンテージが作りたいワケではなく、ディテールと意味を踏まえた上でそんな空気感を現代のコーディネートに取り入れたいと考えています。その為今回はキレイ面が得意な工場を選定し手作業の工程を敢えて増やしこだわって 作りました。

こんな力作なシャツをジーンズは勿論良いですが、ドレスパンツやオールデンの様な靴で男臭いけれど品が漂う合わすをするのはいかがでしょうか?

是非店頭でお試しください。
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