STAFF OUTFIT

今年着たい服

2021.01.18
今自分が着たい服の要素を考えると
①気負わず着られるリラックス感
➁嫌味に見えない控えめな高級感
③旬な匂いがしつつ他者と差がつくディテール
コレではないでしょうか?

今回ご紹介するのはまさにその要素を満たしたスペシャルなコートです。
大きく落ちた肩とゆったりとした身幅はリラックス感があります。ややもするとだらしなくなりがちですが、最近街に溢れるロングコートとは一線を画す程よい長さでだらしなさは皆無。大人の余裕と清潔感、軽快さが印象的です。

次に素材。皆さんよく耳にするギャバジンですが、いわゆるステンカラーコートやトレンチコート等に使われる生地の定番中の定番であります。
ギャバジンとは綾織の一種で(雑に言えば生地の織り目がデニムの様に斜めに走っているモノ)綿で織られたらコットンギャバ、ウールで織られたらウールギャバなんて言われます。
綾織の中でもギャバジンは糸同士をキツく詰めて密度を高く織り上げるので、水が中に染み込む隙間が少なくナチュラルに撥水性に優れ、耐久性があります。また綾織の構造上、光が反射する面積が大きくなる為、必然的に光沢がうまれ、高級感があり見た目に優れるという良いことづくめです。という事で雨や風を凌ぎながら上質を演出出来るギャバジンがコートの定番生地になったワケですが、今回我々は、そのままでも素晴らしい素材を良しとせず、桃の表面のようなビロード状に毛羽立たせる加工を施す事で、さらに大人の上質さを演出できるような独特な光沢をまとわせました。さらに特殊な洗い加工をプラスすることで着てすぐにコナれた感を味わえます。これも余裕を演出するのに大事な要素ですね。

ディテール。打ち合わせもやや深く設定してあることから閉めて着たときのアシンメトリーさ、開けて着たときのボリュームどちらも楽しめます。さらにビンテージの軍モノのコートにも見られる襟元のホックもクラシックでツウで”分かってる”雰囲気を演出してくれます。ちなみに個人的に一番好きなポイントは着用したときの肘のボリュームが恰好良いところです。

なんて細かく見なくても単純に恰好良いコートです。
是非お試しください。


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